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  • 2016.04.18 Monday
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答えは無限大

 「ちゃんと話すから、ちゃんと聞いて欲しいの」
前日、あたしの話をはぐらかした先生に電話をかけて、あたしはゆっくりと言った。
「ちゃんと聞いてね?」
あたしは体育座りをして、自分の裸足のつまさきをみつめながら言った。今でも鮮明に覚えている。とても忘れることなんか出来ないあの時の会話。去年の12月、ライブと遊園地とショットバーとファミレスをハジゴして先生と別れた、その数日後のこと。
「うん。ちゃんと聞くよ」
とても穏やかな声で先生は言った。それだけであたしはもう泣き出しそうになった。あたしが何を言うか先生はもうわかっていたと思う。今更こんなことを言うべきじゃないことも、本当は先生がそれを聞きたくないことも、お互いにわかっていた。それでも言葉にしてしまわなければ、あたしは本当に潰れてしまいそうだった。先生が好きで、何もかもが先生で、毎日あたしはバカみたいに先生の夢を見過ぎて、バカみたいに一喜一憂しすぎて、死んでしまうと思った。尊敬と憧れと緊張と興奮と嫉妬と期待。その感情の嵐で。
「…せんせ?」
「…うん?」
一言一言がとても重たい。
「…あたし、先生のことがすきなんだ」
「……うん。…ありがとう」
「……先生、先生は? あたしのことが、すき?」
「……うん。…好きだよ」
まばたきの音が聞こえてしまうくらいにあたしはバサバサとまばたきを繰り返した。嬉しかったからじゃない。どうしていいかわからなかった。こんな質問をするんじゃなかったと思った。どう答えられてもたまったもんじゃない。確かに先生はあたしを好きだと言った。でも、だから、それがどうだっていうんだろう。どう足掻いたってあたしは彼女の足元にもおよばない。心は闇。
それでも、それはそれで良かった。先生はあたしの気持ちを物理的に知ってくれた。その上で、あたしと一緒に居たいと言ってくれた。恋愛云々ではなくて、人間として。確かに亜美の作っていく未来は不知顔だけど、また一緒に笑ったり飛んだり大きく驚いたりしていきたいと。
「先生はあたしが死んだら泣く?」
「……。は。ばかか?」
神様なんていない。
あたしはこういう手段で永遠に先生を手に入れるんだった。

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